あそびーのマガジン vol.70
ローカル電車のゆっくりと流れる車窓、優しい揺れ、聞こえてくる地元の人たちの会話、こまめに停車していく知らない駅たち…。鉄道の旅やローカル電車の旅は、鉄道ファンはもとより、最近は「スロートラベル」として中高年層からの支持も得ています。 ローカル電車には、都会の電車にはない「のんびりとした時間の流れ」「穏やかな車内の雰囲気」「見知らぬ終着駅への期待感」などの非日常空間が広がり、皆さんの心を和やかにしてくれることでしょう。

冬のフクイは雪が降るため、車での観光は敬遠されがちですが、電車なら多少の雪でも定時運行され、暖かな車内から眺める雪景色は格別です。電車は、冬の観光の強い味方になってくれます。
フクイには、JRの他に、地方鉄道が2社3路線で電車を運行しています。 今月は、その中からえちぜん鉄道の三国芦原線を紹介します。 沿線には福井県を代表する温泉街や湊町を有し、観光鉄道の側面を持ち合わせている路線です。 寒い冬のフクイ、電車を上手に利用して、快適なフクイ観光を楽しんでください。




 紹 介 記 事 クリックしてね!
「福井」「新福井」「福井口」「西別院」「田原町」
えちぜん鉄道の始発駅福井駅は、高架され新しくなったJR福井駅の隣にあり・・・・・  
「福大前西福井」「日華化学前」「八ツ島」「新田塚」
福大前西福井駅を過ぎると、福井市街の住宅地が広がってきます。日華化学前駅と八ツ島駅は・・・・
「中角」「鷲塚針原」「太郎丸」「西春江」
新田塚駅を出た電車は、工場横の築堤を駆け上がり、こげ茶色の大きな鉄骨が・・・・・
「西長田」「下兵庫」「大関」「本荘」「番田」
西長田駅は、えちぜん鉄道の駅には珍しく、ホームが3番線まであります。現在使われることはない3番ホームは・・・・・
「あわら湯のまち」「水居」「三国神社」「三国」「三国港」
あわら湯のまち駅に近づいてくると、背の高い旅館群が見えてきます。関西の奥座敷とも呼ばれる・・・・・




       「福井」「新福井」「福井口」「西別院」「田原町」

えちぜん鉄道の始発駅福井駅は、高架され新しくなったJR福井駅の隣にあり、どちらも30分毎に運行されている「三国芦原線」「勝山永平寺線」の電車が出入りするたび、多くの乗降客でにぎわいます。
すぐ横では、北陸新幹線の高架橋工事が行われており、その高架橋は福井口駅近くまで続いています。

福井駅周辺には様々な見どころがあります。
福井城址」は、徳川家康の次男「結城(松平)秀康」が築いた居城跡。
内堀の周囲は散策路で一巡することができ、石垣の上には、福井の地名の由来となった「福の井」という井戸跡が残っています。(徒歩約6分)

柴田神社(北の庄城址)」は、戦国武将の「柴田勝家」が織田信長の安土城を上回る天守を築いたと言われている城跡で、「お市の方」と最期を遂げた地でもあります。
(徒歩約8分)

足羽川堤防の桜並木」は、「日本さくら名所100選」に選ばれているさくらの名所。春の時期には約2kmにおよぶ桜のトンネルが現れます。(幸橋辺りまで徒歩約10分)

福井の特産品・お土産をお求めの方は、JR福井駅内にある「プリズム福井」に立寄られてはいかがですか。
他に、JR福井駅西口には福井の特産品を扱う土産物屋が何軒かあり、駅前のデパートの地下売り場も品揃えが充実しています。

また、1月中頃まで、JR福井駅周辺の商店街や公園・通りなどでは、「ふくい冬のイルミネーション」が行われています。辺りが暗くなる17:00頃から、様々なイルミネーションが街をきれいにライトアップしています。(徒歩すぐ)


優しいイルミネーションの明かりが温かい
気持ちにしてくれます(福井市中央公園)

柴田神社には戦国武将の
「柴田勝家」と「お市の方」が合祀されており
境内には北の庄城の石垣が残っています


足羽川では例年4月初めから桜が見頃となり
桜のトンネルを楽しむ人でにぎわいます


プリズム福井ではお菓子や地酒を
試食・試飲しながら選べます


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新福井駅を過ぎ、福井口駅を出ると、三国芦原線は右手(東側)へと伸びていく勝山永平寺線と分岐し、緩やかに築堤を上がって、JR線とオーバークロスします。
福井口駅構内の勝山永平寺線と分岐する辺りはえちぜん鉄道の車両基地で、何本もある線路の上には新旧様々な電車が並び、冬のこの時期なら出番を待つラッセル車も見ることができます。
福井口駅構内では、様々な電車が見られます
(写真は最古の電気機関車テキ6)


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西別院駅は近くにある寺が駅名に。
田原町駅は、フクイを走るもう1つの地方鉄道「福井鉄道」との乗換え駅。
木造の駅舎は大変歴史を感じさせるもので、タイミングがいいと向かい側にある福井鉄道のホームで出発を待つ新型の低床車や旧型車両の電車を見ることができます。

駅の西側(三国方面)には「田原町商店街」があり、から揚げが名物の弁当屋、惣菜をバイキング形式で選べる八百屋、いつも店先にいい匂いを漂わせているパン屋、近くの大学生がよく利用するお好み焼きやなど、美味しいお店が並んでいます。

向かい側のホームに福井鉄道の電車が
停まっていることも

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       「福大前西福井」「日華化学前」「八ツ島」「新田塚」

福大前西福井駅を過ぎると、福井市街の住宅地が広がってきます。
日華化学前駅と八ツ島駅は、昨年の9月に新設された新しい駅。
日華化学前駅の左手(西側)には酒蔵があり(徒歩約3分)、八ツ島駅のすぐ横には美味しいそば屋があります。

新田塚駅近くには大きな病院があり、通院のための高齢者の乗降が目立ちます。駅の前には、薄皮で尻尾の先まで餡がたっぷりと入った人気のたい焼き屋があります。(クリーム味・ジャーマンポテト味もおすすめ)
閑静な住宅街にある、昨秋新設された「日華化学前駅」
今は仕込みや搾りの時期、
日本酒の芳しい香りが漂っています

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       「中角」「鷲塚針原」「太郎丸」「西春江」

新田塚駅を出た電車は、工場横の築堤を駆け上がり、こげ茶色の大きな鉄骨が組まれているトラス橋で福井県一の大河「九頭竜川」を渡ります。
対岸の堤防のすぐ横には小さな中角駅が佇んでおり、この辺りは春になると川原に菜の花が咲き、一面黄色になります。

中角駅と鷲塚針原駅の中間辺りで、電車は小さなホームを通過していきます。これは、福井市街の高校のグラウンドがここにあるため、生徒たちが乗降する臨時駅「仁愛グランド駅」。
現在は年1回、運動会の日にこの高校生だけが乗降できる、変わった駅です。

太郎丸駅から徒歩約15分のところには、「エンゼルランドふくい(福井県児童科学館)」があります。外で遊びにくくなるこの時期に、家族で遊べるおすすめの施設です。

中角駅を過ぎると左手に見える
「仁愛グランド駅」には駅舎も駅名板もありません

様々な展示があり大人も楽しめます
冬は実験や工作の教室が人気

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       「西長田」「下兵庫」「大関」「本荘」「番田」

西長田駅は、えちぜん鉄道の駅には珍しく、ホームが3番線まであります。
現在使われることはない3番ホームは、約40年前まであった「京福電鉄丸岡線」の跡。
近年まで、廃線の線路が駅北側の踏切の先まで残り、2番ホームの側面にも「丸岡方面3番ホーム」とペンキで書かれていた番線案内がありましたが、駅修繕等によりなくなってしまいました。

また、駅近くには「汗かき地蔵さん」と呼ばれている地蔵が祀(まつ)られています。
村に災難があるときは全身に油のような汗をかくといわれており、昭和23年の福井大震災のときはその前の日にひどい汗をかいたということです。
今でも地区の人々の信仰を集め、冬の寒い時期でも御堂の扉が開けられ、お顔を見ることができます。
(徒歩約1分)
右側へ延びる錆びた線路とホームが
京福電鉄丸岡線跡


今も集落の人たちを優しく守っている
「汗かき地蔵さん」


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ログハウス調の可愛い駅舎下兵庫駅に到着する前、兵庫川の鉄橋を渡るとすぐ右手に、平安の頃、竜が潜んでいると人々から恐れられていた「淵竜(えんりゅう)の池」が見えます。
(徒歩約2分)
夏、水面が蓮の白い花で覆われる
「淵竜の池」


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えちぜん鉄道には、鷲塚針原駅・西長田駅・大関駅・本荘駅など、歴史ある味わい深い木造駅舎が残っています。
駅周辺には、農協の倉庫や商店を営んでいた民家などが残り、往時には人や物が集まる物流の拠点だったことを物語っています。

えちぜん鉄道のシンボルカラー白と青に彩られた
可愛らしい木造駅舎(写真は鷲塚針原駅)

駅舎のひさしを支えているのは
再利用された古レール

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西春江駅から番田駅まで、線路は田園の中をほぼまっすぐに延び、左右の車窓が開けます。
右手(東側)には、石川県との境を成す1,000m級の山並みがそびえ、例年4月くらいまで白く雪化粧した姿が見られます。
左手(西側)には、遠くに森が見えます。これは「三里浜」と呼ばれる砂丘地の防砂林・防風林の役目を持つ松林。この森の先は日本海が広がっています。


稲刈り後の田んぼが緑色になっているところがあります。これは麦茶や麦ご飯の原料となる「六条大麦」。5月末頃から始まる刈取りの時期は「麦秋」と呼ばれ、一面が金色の大地になります。

また、この辺りの田園は、渡り鳥の越冬地になっています。六条大麦の新芽や稲刈り後に実る二番穂が冬場の渡り鳥たちのえさになるのです。渡り鳥たちは、昼間この田園にやってきてえさを食べたり、九頭竜川や兵庫川、番田駅手前で渡る「竹田川」などで羽を休めています。
そして、夕方になるとねぐらになる「北潟湖」や石川県の「片野の鴨池」へと移動します。その頃に空を見上げると、編隊を組んでねぐらへ帰る渡り鳥の姿を見ることができます。
   
5月下旬の車窓には
麦秋の田園が広がります


水居駅付近右手に見える遊園地横にも
渡り鳥が羽を休める大堤(鴨池)があります

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       「あわら湯のまち」「水居」「三国神社」「三国」「三国港」

あわら湯のまち駅に近づいてくると、背の高い旅館群が見えてきます。関西の奥座敷とも呼ばれるあわら温泉街です。
あわら湯のまち駅舎内にある「おしえる座ぁ」などで購入できる「湯めぐり手形」を利用すると、あわら温泉街の老舗旅館の温泉などに入れますので、気軽に立寄り湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

あわら温泉街や湯めぐり手形については、詳しくはこちらから

あわら湯のまち駅を出て、水居駅・三国神社駅、そして三国駅近くまで右手(北側)に併走している道路は、かつての「国鉄三国線」の跡。湊町としてにぎわった三国へは、かつて国鉄と京福電鉄(えちぜん鉄道の前身)の2つの鉄道が延びていました。

国鉄三国線跡について、詳しくはこちらから

三国は、江戸から明治にかけて北前船交易で繁栄した湊町。町のいたるところにその頃の風情が漂っています。

三国湊町散策については今月号の特集Aまたはこちらから
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終着の三国港駅は、終着駅らしい雰囲気をもつ駅舎。線路は駅舎の約100m先のところで途絶えています。
昔は、三国港駅の横まで九頭竜川の河口が広がっていました。現在の駅舎の反対側(港側)に荷揚げ場があり、その横に貨車を停めて、船から直接荷物を積んでいました。今も駅構内に残る2本の側線はその頃使われていた貨車の引込み線です。

駅近くの港は、越前がにで有名な「三国漁港」。越前がに漁の時期には、港内に大漁旗が飾られています。
港の周辺には越前がになどの水産物を扱う店が何軒かあり、日帰り入浴ができる「三国温泉ゆあぽーと」は、三国港駅から歩いて約5分のところにあります。
 
福井駅から約50分、終着の三国港駅も
落ち着いた佇まいの木造駅舎

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えちぜん鉄道に乗車するなら…

えちぜん鉄道を週末に利用するなら、一日に限り乗り降り自由な「一日フリーきっぷ」がお得です。

大人800円、小児400円
土日祝日と年末年始(12月30日〜1月3日)に使用できます。

春・夏・冬休みに親子で乗車するなら、「春・夏・冬休み親子フリーきっぷ」。

大人1人+小児1人1,200円
大人1人+小児2人1,600円
大人2人+小児1人2,000円
使用できるのは、学校が休みになる春休み・夏休み・冬休みの期間です。


フクイに来るなら…

●「JAPANESE BEAUTY HOKURIKU」キャンペーン

北陸三県とJR東日本・東海・西日本の3社が連携し、3月31日までキャンペーンを実施。
期間中、北陸の温泉に宿泊された方を対象にした「豪華賞品プレゼント」や、プリズム福井でお買い物の際の割引き、福井駅・芦原温泉駅での「若狭塗り箸プレゼント」などを行っています。
また、京阪神では、北陸エリアの特急を含む列車が3日間乗り放題になる「北陸乗り放題きっぷ」が販売されています(ex.大阪から大人10,000円)。


●JR東日本「大人の休日倶楽部会員パス」


JR東日本では、50歳以上の方を対象とした「大人の休日倶楽部」があり、この会員の方が使えるお得な会員パスが年4回販売されます。
JR東日本管内の方ならフクイまでのJR代が12,000円。切符は3日間有効で、期間中は新幹線を含む普通指定が6回まで取れます(自由席なら乗り放題)。
次回の利用期間は、2月29日(金)〜3月9日(日)まで(販売は、1月29日(火)〜3月6日(木))。


●JR「青春18きっぷ」

近年ひそかなブームとなっている「青春18きっぷ」での旅。ローカル列車の旅にこだわるならやっぱりこの切符。何と言っても、1日2,300円分でJR普通列車が乗り放題なのは、リーズナブルに旅したい方には魅力的です。

冬の利用期間は、1月20日(日)まで。
春の利用期間は、3月1日(土)〜4月10日(木)まで。

えちぜん鉄道乗車の前後に、一足延ばして「JR越美北線」にも乗車されてはどうですか。
福井県の豪雪地帯を走る路線で、雪景色を堪能できますよ。



三国から東尋坊へのアクセス案内

えちぜん鉄道を利用して東尋坊観光に行かれる場合は、三国駅で下車し、京福バスに乗換えてください。日中のスムーズに乗換えができるダイヤは下記のとおり。
行  き
えちぜん鉄道(700円) 京福バス(270円)
福井駅発   三国駅着 三国駅発   東尋坊着
08:41 09:26 09:30(09:38) 09:39(09:47)
09:40 10:26 10:30(10:38) 10:39(10:47)
10:40 11:26 11:30(11:38) 11:39(11:47)
11:40 12:26 12:30(12:38) 12:39(12:47)
12:40 13:26 13:30(13:38) 13:39(13:47)
13:40 14:26 14:30(14:38) 14:39(14:47)
14:40 15:26 15:30(15:38) 15:39(15:47)
15:40 16:26 16:30(16:38) 16:39(16:47)

帰  り
京福バス(270円) えちぜん鉄道(700円)
東尋坊発   三国駅着 三国駅発   福井駅着
11:20 11:29 11:41 12:29
12:20 12:29 12:41 13:29
13:20 13:29 13:41 14:29
14:20 14:29 14:41 15:29
15:20 15:29 15:41 16:29
16:20 16:29 16:41 17:29
17:17 17:26 17:41 18:29

黒文字は全日、青文字は平日のみ、赤文字は土日祝のみの運行。
取材時のダイヤですので、ご旅行の際はフクイで再度ご確認ください。

三国駅乗換え、その他の時刻は、こちらから

あわら湯のまち駅での乗換えなら、約30分に1本バスが出ています。
バスの時刻は、こちらから

 

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